A大阪層群において火山灰や材化石などをはさむ部分では,非常に低い密度値をとる。深度297m付近に分布するアズキ火山灰はγ=1.60g/cm3 程度,深度670m付近の福田火山灰はγ=1.75g/cm3 程度の値を示す。
B基盤岩においては若干の乱れはあるものの密度値は比較的一定で,深度718〜733mのチャート部分でγ=2.63g/cm3 程度,頁岩部分ではγ=2.68g/cm3 程度を示す。局部的に密度値の低下する部分は,破砕作用によって生じた粘土化した部分に対応する。
表3−1 物理検層で得られた地盤物性値一覧