震央位置 北緯35度2分18秒,東経135度48分36秒(京都市北東部)
震源深さ 12.79km
マグニチュード 4.0
震源モデル 走向355度,傾斜56度,滑り角121度
本シミュレーションにおける入力には (10)式で示される式を滑り関数として与え,中心周期は1secとして与えている。
各観測点各成分に関する計算と観測の波形比較を図4−10に示す。図中の黒線は観測波形,青線は1次モデルにおける計算結果,赤線は修正モデルの計算結果である。なお,振幅はそれぞれの波形に対し0.1〜1Hzのバンドパスフィルターをかけたのち,各観測点の最大振幅値で規準化している。また,時間軸に関しては,S波主要動のEW成分を合わせる形で調整した。
地震の規模がM4.0と小さいこと,観測記録が加速度記録であることから,低い周波数成分の精度に関して厳しい条件ではあるが,S波初動付近に関しては,1次モデルにおいても観測記録に比較的良く対応した結果が得られている。修正モデルでは更に成分毎の相対振幅も比較的よく一致する傾向が見られる。また,伏見消防署のように,後続波の部分に関しても振幅の改善が見られている観測点もある。なお,観測記録のうち南消防署および西京消防署洛西出張所については後続の波群の振幅が計算結果に比べて大きく,また継続時間も他の観測点に比べて非常に長い。これらの観測点に関しては地震計が建家の中にあることから,地震後の建家による揺れも混在していると考えられる。