4−2−5 桃山断層

桃山断層は東山山地西縁を限る南北性の断層であり,平成12年度に実施した五条測線の反射法探査において、山麓部に推定されている従来の桃山断層の西側にも断層が伏在することが確認された。この構造は、本年度における外環状測線においても存在することが明らかとなったが、依然としてその南方への延長は明確でなく,宇治川と交差する付近の重力コンターより,断層落差は宇治川付近以南には連続しない可能性が高いと考えられる。

また、盆地全域における広域的な基盤岩深度分布の精度の向上を図るため、既存の重力探査結果に新しく得られた地質情報を加味して修正した基盤岩標高分布図を図4−3に示す。

なお、3次元地質構造モデルの修正に際しては、図4−4に示す山科盆地における既存の反射法探査の再解析結果を併せて考慮した。

図4−2 反射法地震探査結果にもとづく総合地質解釈図

図4−3 重力探査結果より推定される基盤岩標高分布図

図4−4 山科盆地における既存の反射法探査結果