@本年度の調査結果にもとづく既存地質情報の見直し
A強震動予測のための既存3次元地盤モデルの修正
B地震動シミュレーションと観測地震波の比較による修正3次元地盤モデルの検討
ただし,3次元地盤モデルの呼称は,3次元地質構造モデルと3次元物性値モデルを併せた総称として使用している。3次元地盤モデルの作成手順のフローは図4−1に示すとおりであるが、既存モデルの修正は探査結果など基礎的な情報の変更に依存するため、基本的にはモデルの再構築となる。したがって、本年度における3次元モデルの修正は新たなモデルの作成と同様に、図4−1に示すように,断層構造,基盤岩深度,および主要な堆積面などの情報を持つ3次元地質構造モデルを作成した後,そのデータをもとに地震動シミュレーションに用いるための3次元物性値モデル,すなわちP波速度,S波速度,密度,減衰定数(Q値)の4つの物性値の3次元分布モデルを作成した。
図4−1 3次元地盤モデルの作成フローチャート
なお、モデルの作成範囲は京都盆地全域を含む南北:35km,東西:20kmとし,基盤岩最深部が800m程度であることを考慮して深度方向は1.5kmとした。また,南西角の座標原点は平面直角座標第Y系におけるX=−135,000.0m,Y=−33,000.0mである。