ACMP250以西の基盤岩上面は、西側に向かって浅くなる傾向にあり,CMP1300付近では深度50m付近にあると推定される。基盤岩上面は、測線の西端にかけて再び深くなる傾向にあり、西端部の基盤岩深度は約250mと推定される。CMP1300付近は、地表で確認されている樫原断層の延長に相当するが,基盤岩の上面とその上位の堆積層には明確な変形は認められない。これより、樫原断層はこの付近まで明確に延長していない可能性が高い。
BCMP1300以東における反射面は明瞭であり,連続性のよい堆積層が分布すると推定される。平成10年度に実施した堀川−巨椋池測線(交点:CMP420付近)において推定されている堆積層構造より、大阪層群に相当する地層の分布が明確である。
CCMP1300以西における反射面は東側に比べて不明瞭であり、堆積構造はあまり明確でない。地表地質情報によると、CMP1750付近は光明寺断層との交差点であり、断層によって堆積層が撹乱されている可能性が高いといえる。