(2)探査装置(G・DAPS−4:地球科学総合研究所開発)

優先テレメトリー型の探鉱装置で、アナログ増幅、A/D変換、スタック、相互相関係数、ノイズ除去などの処理を、地震計の近くに設置したアンプボックス(RSU:1箱で4ch)で行うことが出来る。このためチャンネル数が多くても(1ラインで2032ch)、観測車とのケーブルは一本で済み、またアナログケーブルを長く張ることができないため電磁ノイズを拾うことも少ない。

観測車には、これらのRSUを管理するコントロール部があり、地震計の接続状態・アンプボックスの状態・バッテリーの残量などがリアルタイムで監視できるほか、収録したデータに波形処理をして記録の質を検討できるモニター機能も持っている。

この装置の特徴および諸元は次の通りである。

・テレメトリー型のため、1本のケーブルで多チャンネルの収録が可能である。

2032 ch / line × 1024 line と、ほぼ無限のチャンネル数の収録が可能である。

・24 bit デルタ−シグマ型のA / D 変換器を使用しており、ワイドレンジである。

データ収録計算機能、テストデータ処理機能をもつ。

・収録データ長    :最大16000データ/ch

サンプリング間隔  :0.5 , 1.0 , 2.0 , 4.0 msec

データ書式     :SEGY FORMAT

周波数特性     :DC〜822 Hz

分解能       :120 db

・プリアンプゲイン  :0 , 12 , 24 db