9−3 物性値の検討

強震動予測解析に必要な物性値は,P波速度,S波速度,密度,減衰定数(Q値)の4種であるが,本調査ではまず京都盆地全域のP波速度分布を下記の方法で推定し,これを基に他の物性値を推定する手順を用いた。これは,P波速度分布が反射法・屈折法探査などにより最も広域にデータが得られている物性値であること,また後に述べるように他の物性値はP波速度からほぼ正確に推定できることがわかったこと,などの理由による。