8−2−2 ボーリング調査結果

京都盆地中部付近の2地点において,それぞれ基盤岩に達する[KD−1],[KD−2]のボーリング調査を実施した。これらの調査結果を図8−4に示す。図に示すように,各地点の基盤岩深度は,それぞれ223mと198mであることが確認され,基盤岩が丹波層群に属する頁岩,砂岩,チャートなどで構成されていることが明らかとなった。また,盆地の地下に分布する堆積層は主として段丘堆積層や大阪層群に属する砂礫,砂,粘土などで構成され,KD−1では砂や粘土,KD−2では砂礫が優勢な地層であることが明らかとなった。さらに各ボーリング孔において複数の火山灰層や海域に堆積した海成粘土層などが確認され,反射法探査断面や試料の分析結果などをもとにこれら2地点間における地層の対比を行った。