A石灰質分を溶解させるため,塩酸を少量加え,3〜4時間放置する。
B蒸留水を加え3〜4時間放置し,沈殿物を流さないように上澄み液を捨てる。
Cこの操作を酸が抜けるまで,通常3〜4回繰り返す。
D蒸留水を加え,粗粒粒子が沈殿した後,直ちに駒込ピペットで沈殿した懸濁液を吸い取る。
Eカバーグラス上に吸い取った懸濁液を適量移し,乾燥させる。
F封入剤(プルーラックス,マウントメディアなど)を使ってスライドグラスにカバーグラスを張り付ける。
プレパラートを生物顕微鏡(200倍)で観察し,以下に示す珪藻化石の準定量的な産出頻度と海生種および淡水生種の量比を調べ,堆積環境の推定を行う。
−:全視野にまったく存在しない
+:全視野中に1〜5殻程度見られる
++:全視野中に6〜20殻程度見られる
+++:全視野中に21〜50殻程度見られる
++++:全視野中に51殻以上見られる
分析試料は,花粉化石分析と同一深度の4試料とした。
名 称 試料深度
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KD2−D1 深度:87.4m
KD2−D2 深度:87.8m
KD2−D3 深度:88.2m
KD2−D4 深度:88.6m
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