4−3−1 火山灰分析
火山灰は広域に分布してほぼ同時に堆積するため,降灰年代が判明している火山灰との対比を行うことにより,地質時代における時間面をほぼ特定することができる。しかし,ボーリングコアの肉眼観察では火山灰層が確認されなかったため,連続試料による洗い出し分析を行った。対象とした試料は深度80m以深の大阪層群における全細粒土であり,10cm間隔に連続試料を採取し,前処理を終えたすべての試料について倍率100倍で検鏡し,火山性物質が検出された試料について詳細分析を実施した。