2−4−6 重合およびマイグレ−ション,深度変換

@ミュ−ト・重合

速度解析で得た速度分布を用いてNMO補正し,ミュ−ト後,重合を行った。

Aタイムバリアントフィルター

重合後の時間断面について周波数解析を行い,タイムバリアントフィルターを定めた。

図2−17−1図2−17−2図2−17−3図2−17−4、にフィルターテストの結果を示す。また,決定したフィルターの特性は前掲の表2−2に示したとおりである。

Aマイグレ−ション

重合後時間断面を水平方向の速度分布が均一なストレッチ断面(深度方向には速度変化を認める)に変換した後,波動場補外法(位相移動によるイメ−ジングと下方接続)によるFKマイグレ−ションを行った。用いた速度分布は速度解析で得た重合速度分布をもとにしたものである。

B深度変換

マイグレ−ション後の時間断面を,マイグレ−ションに用いたRMS速度より求めた平均区間速度を用いて深度変換し,深度断面を作成した。

C相対振幅強度+零位相表示深度断面

相対振幅強度表示とは,深度断面の振幅をその大きさに応じた色で表示したものである。通常の表示では,大きい振幅は隣のトレ−スの上に描かれるため細部が不明瞭となるが,この表示では細部が明瞭となり,また負の振幅も情報として得られる。この断面では,上記の零位相表示と重ね合わせて図化した。