一方、CMP520番(物集女街道付近)から西側では反射面が明らかでないため、堆積構造は明確でない。これは表層地質図に見られるように、表層部が明確な反射面を形成しにくい粗粒堆積物(段丘堆積層)で覆われていることや、図1−2に示したように、この付近が樫原断層の上盤側にあたることより、地層が著しく変形・破砕されている可能性があることなどがその原因であると考えられる。
なお、測線の交点における反射面の対応は比較的よく一致しており、堆積層をそれぞれの測線に対して追跡することはおおむね可能であると思われる。