図に示すように、SPAC法は約0.2Hz〜5.0Hz、F−K法は約0.5Hz〜5.0Hz間の位相速度が求められた。周波数0.6Hz以上の領域において、両手法により求められた位相速度が非常に一致しており、既存の微動探査結果との整合性も良い。周波数0.6Hzから、F−K法による位相速度は急に高くなっており、縮重現象が出始めたと考えられる。一方、前述のように、この周波数範囲において、SPAC法による位相速度の精度も低くなると考えられる。既存の微動アレイ探査の結果はSPAC法による結果と整合性があるものの、ばらつきが大きい。