(4)F−K法による位相速度解析結果

@ F−Kパワースペクトル及び波動到来方向

求められた各周波数のF−Kパワースペクトルの例を図7−16−1図7−16−2に示す。図から分かるように、周波数1Hz以上の各周波数のF−Kパワースペクトルのピークが非常に顕著である。ゆえに、求められた位相速度は精度が高いものと考えられる。一方、低周波数領域において、ピークが低くなっている。

微動の到来方向については、図に示すように、低周波微動は主に北から到来し、周波数が高くなるにつれて南から伝わって来る微動のパワーが徐々に強くなり、1Hz以上の高周波微動は主に南から到来する。

A F−Kパワースペクトルの第1〜5ピークの位相速度分布

各アレイ毎のF−Kパワースペクトルの第1〜5ピークの位相速度分布を求めた。

B F−K法により求められた位相速度

F−K法により得られた各アレイの位相速度および各アレイのF−K解析結果を統合し決定した位相速度をそれぞれ図7−17図7−18示す。