(2)微動信号のスペクトル

ノイズを除去した後の観測データから求めた微動信号のパワースペクトルを図7−12−1図7−12−2に示す。これらの図から以下のことを判断することができる:

・測定日によりパワースペクトルレベルの変動が見られるが、各アレイのターゲット周波数範囲において、推定されたパワースペクトルは高いレベルを示しており、観測さ  れた波動場は十分なエネルギーがあると考えられる。

・測定日の違いにも関わらず、各アレイにおける観測データのパワースペクトルは約0.5Hz付近に顕著なピークがあり、深部構造を反映するものとうかがえる。

・各アレイの7地点のパワースペクトルは非常に揃っており、測定器が正常に動作していることを間接的に示している