(4)観測手順及び工程

調査地点の周辺は、近鉄京都線、地下鉄烏丸線、国道1号線、および工場等の微動アレイ探査にとってはノイズ源となるものが多数存在していたため、電車や工場が止まる深夜の0時30分〜早朝の6時の間で観測を行った。観測は63分間測定を3〜4回繰り返して行った。また、毎日の観測機器設置前に、ハドルテストを実施し、7台の観測機器の特性が揃っていることを確認した。表7−6に観測工程表を示す。

観測機器の設置において、7箇所の観測点に設置する地震計は同一の方位(北方向)に合わせ、水平を調整した。地震計は十分に地面と設置するよう注意して設置し、地表が柔らかい場合には鉄製のスペーサーを使用した。

観測スケジュールは、予めパソコンにより各記録器に設定しておき自動観測とした。観測は7台の観測機器が同時に動作するように設定し、63分毎の観測前後にGPSによる時間校正を行い、観測開始時刻と観測終了時刻の確認を行った。