観測に用いたアレイ形状は、図7−3に示す7点から構成される2重同心正三角形を基本とし、観測要素点が地震計設置に不都合な場合は回転同心正三角形とした。
(2)アレイサイズ
探査目標深度を満足するようなアレイサイズを設計するために、以下の検討を行いアレイサイズを決定した。表7−1に実施した各アレイ要素の諸元を示す。
@基準ボーリング孔のPS検層結果をもとに表7−2に示すS波速度構造モデルを推定。
Aこのモデルについてレイリー波の基本モードの位相速度を試算(レイリー波は多くの場合基本モードが卓越するという考えに基づく)。
B設計した4つのアレーサイズが試算した位相速度を求めるのに必要とする周波数をカバーしているか確認する。(図7−4)
以上の検討を行い、また次年度以降の微動アレイ探査におけるアレイサイズの設計資料を得るために、最終的に表7−1に示すSアレイ(外接円半径:30m)、Mアレイ(外接円半径:150m)、MLアレイ(外接円半径:500m)、Lアレイ(外接円半径:750m)、XLアレイ(外接円半径:1,250m)の5つのアレイサイズとした。