電気検層は、その電極の配置によってノルマル法、ラテラル法、マイクロ法などに分類することが出来る。
ノルマル配置は電流電極、電位電極の一方ずつをゾンデに設けて他の一方を地表の遠電極とする方法(2極法)である。電極間隔は複数とる。電極間隔が平均的な地層厚よりも短いとき測定された比抵抗は地層の比抵抗を表現していると考えることが出来る。
ラテラル配置は、これとは違い電位電極を2極ともゾンデに設ける3極法である。
本調査では電気検層はノルマル法を用いて行った。
図6−3に本測定で用いた電気検層プローブの外形図を示す。
図で電極Aは電流電極である。電流電極のもう一方である電極Bは地表面の孔口から遠方に設置している。電極AB間で60mA程度の一定電流を通電する。
電極M1,M2,M3は電位電極である。電位電極のもう一方である電極Nは電極Bと同様に地表遠方に設置している。電極N−M1、N−M2、N−M3間で電位差を計測し、電極間隔と通電した電流との比で比抵抗値を算出している。