3−2 測定方法

現地における測定方法は、基本的に反射法探査と同じである。

屈折法探査では、測線長は一般的に所望の探査深度の少なくとも6〜7倍程度が必要である。今回の測線においては、昨年度の調査結果等から基盤岩までの深度が300m程度であることが予想されたため、最大受震距離4kmを目標とした。

このように地震計の展開長が非常に長くなるため、反射法探査で使用したスィープ周波数、時間ではS/N比のよい記録は取りにくいことが予想された。このため、屈折法の測定の際には、バイブレーター震源に反射法探査で使用したスィープとは別のスィープ周波数、時間を設定し、発震回数を100〜180回程度に増やして測定を行った。

また、発震点間隔は原則として、約1kmとしたが、現地の状況により発震位置を大幅に変更しなければならない地点があり、発震点間隔が長くなる箇所があった。これらの地点では、あいだのデータを補うために発震回数を20回程度に減らした測定も行った。

図3−1に屈折法探査の記録例を示す。