5−3−2 測定作業

発震点間隔は10mとし、震源車を所定の発震点位置に設置して所望の回数発震を行う。

発震は測線南端部の基盤岩上面深度が深いと推定される区間では大型バイブレーターを2台並べて起震を行った。また、測線北端部の基盤岩上面深度の浅いことが想定される区間ではバイブレーター1台で起震を行った。

また各発震点では反射法探査のための起震を行うが、それとは別に約1kmに一点の割合で屈折法探査のための起震を行った。この起震は初動が遠隔の地震計でも受震できることが目的であるためスィープする周波数帯域も低いものを使用し、スタック回数も20回〜100回と多くした。

反射法探査の場合も屈折法探査の場合も観測された波形はアンプBoxで増幅した後、A/D 変換して所望のスタック数だけ加算した後、ディジタル信号としてケーブルを伝送され、観測車内の探鉱機に収録される。

1発震点における観測(発震〜データ収録)終了後、震源車を次の発震点位置に移動させ、順次観測を行った。

なお、1発震点に対する受震区間は、特殊な場合を除き震源車の前方2.0 km区間とし、観測が終了した後方の受震機材は順次撤収し、測線の前方に移動・設置した。

図5−9 測定状況模式図