3 ボーリング資料整理

京都市域のうち、とくに京都盆地内で実施されたボーリング資料を収集し、ディジタ ルデータベース化を行った。収集・整理したおもな資料は表2−5に示したとおりであり、そのボーリング本数は7553本となった。その分布を図3−1に示す。また、ボーリング調査深度の内訳は、表3−1にまとめるとおりである。データ入力の項目は、土質種類とN値とした。

表3−1 収集・整理したボーリング資料内訳

これらのボーリングデータをもとに、京都盆地の表層地盤を概観するため、図3−1に示す位置で地質断面図を作成した。作成に際しては、地質断面線を中心として約500m幅に含まれるボーリングデータを断面線上に投影して表示している。また、標高値は国土地理院発行の50mメッシュ数値地図(標高)をもとに資料地点の値を算出した。表記のおもな土質記号は以下に示すとおりである。

砂 礫  砂  シルト 粘 土 岩 盤 火山灰

礫混じり 砂混じり シルト混じり 粘土混じり 腐植混じり 貝殻混じり

図3−1 ボーリング地点および地質断面位置図

図3−2から図3−8に作成した地質断面図を示す。各断面図において特記すべき項目を以下に列挙する。