(2)各調査地点の観測された微動のパワーレベル

図2−5−2−5図2−5−2−6図2−5−2−7図2−5−2−8図2−5−2−9図2−5−2−10に6地点の観測された微動のパワースペクトルを示す。

各地点で観測された微動のパワーにおいて、深部情報を有する0.5Hz以下の低周波数域の微動レベルは10−4〜10−3オーダ、2Hz以上の高周波数域は観測地点および周囲の環境によって変動幅が大きく10−4〜10−2オーダである。一方、中間深度情報を有する約0.7〜2Hz間の微動レベルは10−5〜10−4オーダと非常に弱いレベルとなっている。今回観測した期間では全地域とも微動レベルはそれほど強くないと言える。

また、HADANO地点では、1Hz以上に非常に強い見掛け速度の高い変調正弦波的ノイズが複数存在し、このノイズはHIRATSUKA、NAKAIにおいても現れている。

各地点の微動の卓越周波数特性は、ATSUGIが0.7Hz付近に明瞭なピークが見られること及びNAKAI、HIRATSUKA以外の4地点で約2〜10Hz間のパワーがほぼ同程度を示していることである。

図2−5−2−5 観測された微動データのパワースペクトル(地点:HADANO)

図2−5−2−6 観測された微動データのパワースペクトル(地点:NAKAI)

図2−5−2−7 観測された微動データのパワースペクトル(地点:ATSUGI)

図2−5−2−8 観測された微動データのパワースペクトル(地点:ISEHARA)

図2−5−2−9 観測された微動データのパワースペクトル(地点:HIRATSUKA)

図2−5−2−10 観測された微動データのパワースペクトル(地点:CHIGASAKI)