図2−4−1−1 観測に用いたアレイ形状
アレイサイズの設計は、下記の文献を参考に行なった。
<文献>
馮 少孔・杉山長志・山中浩明(2000):微動アレイ探査のアレイ設計における感度解析の応用,物理探査学会第102回学術講演会論文集pp140−144
各調査地点の地下構造モデルの想定は、平成12年度神奈川県地下構造調査結果のうち、表層/基盤境界面深度分布図及びK−NET観測点のS波速度構造モデルを参考としてモデル化し、各モデルの理論位相速度を求めた.
HADANO、NAKAI :KNG012地点の地下構造(浅いモデル)
ATSUGI、ISEHARA :KNG009地点の地下構造(中深度モデル)
HIRATSUKA、CHIGASAKI:KNG010地点の地下構造(深いモデル)
図2−4−1−2にアレイサイズ設計に用いた各調査地点の推定速度構造をまとめて示した。
アレイサイズは、1地点においてLアレイ、Mアレイ、Sアレイの3つの異なるアレイ半径を設計し、それぞれのアレイで求まる周波数範囲が互いに適度に重複していることおよび必要な周波数範囲をカバーしていることを確認して、最終アレイサイズとした。図2−4−1−3、図2−4−1−4、図2−4−1−5に設計したそれぞれ浅いモデル、中深度モデル、深いモデルに対する設定アレイでカバー可能な周波数範囲を示した。
表2−4−1−1にアレイ設計によって決定した各調査地点のアレイサイズを示した。
図2−4−1−2 アレイ設計に用いた各調査地点の推定速度構造
図2−4−1−3 浅いモデルにおける設計したアレイのカバーする周波数範囲
図2−4−1−4 中深度モデルにおける設計したアレイのカバーする周波数範囲
図2−4−1−5 深いモデルにおける設計したアレイのカバーする周波数範囲
表2−4−1−1 アレイ設計によって決定した各調査地点のアレイサイズ