記録の品質について、すべての発破について、初動が一部不明瞭な受振点もあるが、超高密度展開により、ほぼ全受振点(最大オフセット距離約21km)において良好な初動が確認できた。受振器間隔25mの高密度展開により、空間エリアシングのない初動波形が取得でき、地下構造形態や標高変化、表層地盤によると思われる走時の遅れが確認できる。なお、地下深部から強い反射波は確認されないが、10秒程度の範囲で反射波の存在する可能性がある。
一方、バイブロサイスによる発震では、VP2で距離15kmまで確実に追跡できたが、その他の発震は、時間帯や気象条件が万全ではなかったため、到達距離10km程度の記録もあった