3−2−4 GPS時計を用いた発破時刻の特定

通常の反射法地震探査においては、発振時刻に発生させるTB信号を受けてデータ取得が開始される。従って受振器で所得された時刻は、発破時からの相対時刻となり、直達波および反射波などの走時により、見かけ速度およびRMS速度などの地質情報の抽出が可能である。このように、震源と受振器が直結したデータ取得システムを用いている場合は、正確な発破時刻は必要ではない。しかしながら、今回の観測では、GPS度時計で同期している独立型受振器が設置された。また、当該地域には多くの機関によって独立型受振器が設置されている。これらで得られた膨大なデータから各々の発破によるデータを"切り出す"には発破の絶対時刻が必要である。今回の観測では、探鉱機および発破点にGPS時計を配置し、発破時刻を同定した。以下にダイナマイト発破時のTB時刻(発破点)を示す。

表3−2 参照