2−1−2 共通反射点(CDP)重合法
共通反射点重合法の概念図を 図2−2、図2−3に示す。測線上に25メートル間隔に受振器を設置し、測線上の一点で発震して多数の受振点で反射波を同時観測する。この時同時受振する受振点数をチャネル数と呼ぶ(図2−3では12チャネルとしているが、本調査では400チャネルである)。次に、発震点を移動し、発震を行い記録を取得する。この様に発震/受振を規則的に繰り返すことにより、地下の同一の点(共通反射点(CDP))で反射したデータが2重、3重に取られる事になる。このデータに種々の補正処理を行い、足し合わせる(重合)ことにより、測線上の各CDP直下の地下反射波が強調される。足し合わせるデータの数を重合数と呼ぶ(概念図中では3重合、本調査では標準30重合である)。また、各CDPを構成するデータの補正処理を行う時、各反射面までの反射波の速度情報も得ることができる。
作業は、通常の反射法探査データ取得作業、すなわち、
・測線測量
・受振器、本線ケーブルの敷設
・震源車による発震、計測
の手順で順調に進み、データ取得作業を完了した。なお、測線上に設置された受振器で取得された反射波データは GDAPS−4型探鉱機によって記録された(図2−4参照)。