新島・神津島近海の地震は、震源が浅いことからやや長周期帯域における表面波の発生が顕著であり、今回の深部地下構造モデルの検証に適していることから選択した。また、東京湾の地震は、9.1節で強震記録のスペクトル解析による1次元的な地下構造モデルの検証に使用した深い地震であり、3次元的な地下構造の影響を調べるために採用した。
解析対象地震の断層パラメータ等は、防災科学技術研究所の広帯域地震観測網による地震情報の手動メカニズム決定結果を使用した。断層パラメータ等を表9−4−2に示す。