本地震はM6.3で、今回対象とした地震では最もマグニチュードが大きく、また震源の深さ5kmの浅発地震である。このため、表面波の発生が顕著であり、やや長周期帯域においてS波到達時よりも後続位相の部分で振幅が大きくなっている。
図9−2−7を見ると、今回対象とした3地震のなかで、フィルタ処理前後の最大加速度値の比が最も大きい。また、やや長周期帯域において、EW成分が卓越しており、逆にUD成分の振幅が最も小さい。