地下深部の構造に起因する長波長の重力異常(傾向面あるいは重力トレンドという)を抽出・分離するために、上方接続フィルタを用いた(駒澤, 1984; 駒澤・長谷川, 1988)。駒澤・長谷川(1988)によれば、関東地方における先第三系基盤の深度は、深い所でも2〜3kmと考えられていることから、上方接続フィルタの接続距離を5kmとした。また、ノイズ除去のために、接続距離0.25kmの上方接続フィルタを用いた。
図7−9に示したブーゲー異常に対する上方接続図を図7−10に、上方接続値から上方接続値を除去した残差重力値 式7−2−2を図7−11に示す。