表6−1 反射法地震探査測線と交差(隣接)する屈折法地震探査測線
図6−2は屈折法解析により得られた速度構造断面と反射法地震探査により得られた深度断面とを両者の交差位置で対比したものであるが、同図より以下の事項が認められる。
@c、d、e、f測線については、反射法地震探査測線との交差位置での層境界はほぼ一致しており、屈折法解析結果と反射法地震探査結果には良い整合性が認められる。
Ab測線の屈折法解析結果は、反射法地震探査測線との交差位置での整合性が低い。
また、g測線については、屈折法解析では長津田以北で基盤面はほぼフラットと推定されたが、この測線に隣接する反射法地震探査測線(平成11年横浜市実施)では、測線ほぼ中央部にあたる横浜市青葉区南部で基盤面に1km弱の北落ちの段差構造が認められている。
以上の事項を考慮して、b測線については反射法地震探査測線との交差位置での層境界の整合性に留意し、g測線については青葉区南部の基盤面の段差構造を考慮し、レイトレーシングにより速度構造モデルの修正を行うこととした。微動アレー探査結果については、横浜市の調査地点25地点のうち20地点は小アレー(最大アレー半径が1km程度)のため、深部構造の推定精度があまり高くない地点もあることなどから、反射法地震探査との整合解析結果と比較するにとどめた。