5−2 解析結果

既存の屈折法探査データ及び平成11年度に実施した探査によるデータを合わせて、解析を行った。使用したデータは初動走時である。解析に際して、各測線が交差していることから、交差部の整合性に留意した。なお、平成11年度の屈折法探査では、a測線の観測点間隔が約50m、b測線の観測点間隔が500mと、既存の屈折法地震探査の観測点間隔(1〜2km)に比べて密な観測が実施されている。

解析は、前項に示した走時曲線から表層除去法等により求めた各測線の速度構造に対して、交差部での整合性とレイトレースによる結果(計算走時と観測走時の比較)を考慮し速度構造の修正を行うことによった。

解析結果(速度構造とレイトレーシング結果)を図5−3−1図5−3−2図5−3−3図5−3−4図5−3−5図5−3−6図5−3−7に示す。また、図5−4には各測線の速度構造及び交差部における他測線との比較図を示す。

以下に、求められた速度構造の概要を記す。