解析の手順は、
@ 走時曲線の作成
A 「萩原の方法」により、基盤層の速度を求める
B 発破点近傍の走時曲線により中間層の速度と層厚を求める
C 得られた速度構造断面に対して、レイトレーシングを実施して、計算走時と観測走時
の比較を行い、速度構造の修正を行う。
である。レイトレーシングは、藤江・他(1999)による方法を用いた。
既存の屈折法地震探査の走時データに基づき作成した各測線の走時曲線を図5−2−1、図5−2−2、図5−2−3、図5−2−4に示す。見直しを行った測線は、a〜gの7測線であり夢の島から放射状に延びているものが多い。しかしながら、f・g測線がこれらの測線と交差しており、原則的には各速度断面が交差地点で同一の構造を有しているはずである。表5−1に解析対象測線と交差(隣接)する測線(反射法地震探査測線も含む)を示す。表5−2にはb測線と交差する測線を示した。解析に際してはこれらの交差する地点に着目して、極力同じ構造となるよう考慮した。
表5−1 解析対象測線とそれに交差(隣接)する測線
表5−2 b測線(夢の島−大山測線)と既存探査測線との交差