4−6−1 関東平野

関東平野における重力探査は、資源調査や基盤構造調査を目的として古くから実施されている。駒澤・他(1985)による「20万分の1関東地域重力図(ブーゲー異常図)」は、既存の資料をコンパイルしたもので、1mgalのコンターマップ(仮定密度=2.0g/cm3)として提供されている。また、「50万分の1活構造図 東京」(駒澤・他,1997)では、2.5mgalのコンターマップ(仮定密度=2.3g/cm3)として提供されている。これらは既存の重力測定データから、ブーゲー補正及び地形補正が施され計算され、500mメッシュのブーゲー異常値をもとにして作成されている。

「活断層の重力調査」として、萩原・他による一連の探査(1986,1987,1988a,1988b)が関東平野の北西部から中西部の関東山地との境界部において実施されている。また、足柄平野においても、「南関東活断層の重力調査」として重力探査が実施され、既存資料とあわせて解析が行われている(大久保・他,1992)。