3−2−1 丹沢山地
丹沢山地は、新第三紀の玄武岩質または安山岩質の火山岩と火山砕屑岩が大部分をしめている。全体の層厚は10000m以上になると考えられている。丹沢山地中央部の石英閃緑岩は、丹沢層群堆積後に貫入したため、丹沢層群の一部にはホルンフェルスが認められる。丹沢山地の周囲には足柄層群をはじめとする礫岩が分布している。この礫岩は、図3−1−6に示したとおり断層運動と密接に関連している。丹沢山地の南側にあたる箱根火山は、古期外輪山、新期外輪山および中央火口丘からなる三重式火山である。地質的には第四紀の安山岩または石英安山岩溶岩から構成されている。