3−1−1 丹沢山地
図3−1−5は、東京上空からみた丹沢山地とその周辺(貝塚・他,1986)である。伊豆半島の北側にあたる東西に長い丹沢山地は、北に関東山地、東に相模平野と接している。図3−1−4によると丹沢山地は大起伏山地に分類され、その尾根は標高の高い順から蛭ヶ岳(1673m)、丹沢山(1567m)、塔ヶ岳(1491m)、大山(1246m)等である。丹沢山地は図3−1−6に示すとおり、フィリピン海プレートの衝突により形成された考えられている。そしてその動きは現在も続いており、丹沢山地は年間数mmの割合で隆起を続けている。その証拠はGPSはもとより河川における過去の氾濫原の標高からも推定することができる。