一つは、既存反射法測線位置にほぼ重なる断面。もう一つは、二次元のシミュレーションに備えて、2000年以降に千葉県周辺で発生した地震のうち、比較的多くの観測点で地表の地震動波形が取得された地震の震源地を通るものである。想定される地震のリストを表3−2に示す。
図3−9に、選定した10の断面図位置を示す。これら10セクションは、次のような基準で選定した。
セクション1 − 茨城県南西部の地震の震源地から、千葉県内を通り、九十九里沿岸の地震と結ぶ。
セクション2 − 茨城県南西部の地震の震源地と、千葉県内を結ぶ。
セクション3 − 下総地殻活動観測井から浦安沖を地下構造調査・活断層調査の測線沿いに通って、東京湾内を海上保安庁・大大特の測線と平行に三浦半島まで結ぶ。
セクション4 − 成田地殻活動観測井の北側から、千葉県内を通り、九十九里沿岸の地震と結ぶ。
セクション5 − 茨城県鹿嶋市から、大大特の房総測線沿いに、白浜町まで結ぶ。北延長部に茨城県東方沖の震源地がある。
セクション6 − セクション5から栗源町より分岐し、平成13年度および平成14年度の調査測線沿いに、富津地殻活動観測井を結ぶ。
セクション7 − 松戸市付近から、平成11年度の調査測線に沿い、千葉県内を銚子沖の震源地まで結ぶ。
セクション8 − 市川市付近から、千葉市の震源地を通過し、九十九里付近までを結ぶ。
セクション9 − 江東地殻活動観測井から、海上保安庁、千葉県平成15年度測線、千葉大測線、石油公団房総浅海域測線を結ぶ。
セクション10 − 銚子付近の地震の震源地から、千葉県内を通り、富津地殻活動観測井を結ぶ。