3−1−6 東京湾北部断層

今年度、三浦層群相当層と上総層群との境界についての解釈結果の見直しにより、東京湾北部断層の確認された海上保安庁A−2測線は解釈の変更はないが、東京湾平成14度測線の東京湾北部断層付近の地層解釈が変わったため、これらの位置関係図を再作成した(図3−4)。地図上の東京湾北部断層の位置は、杉山ほか(1997)に加筆した。平成14年度の解釈では、三浦層群相当層下部の堆積時までに断層活動が終了し、東京湾内での断層活動がより新しい時代まで続いていたと解釈していたものが、新解釈では、基盤の落差は両測線とも200〜250m程度であり、三浦層群上面に変位は見られず、断層を挟んで100m程度変形している。どちらの活動時期も、三浦層群堆積時から上総層群堆積の初期ぐらいまでであり、ほぼ同一時期と考えられる。