図2−5−4−1, 図2−5−4−2, 図2−5−4−3, 図2−5−4−4, 図2−5−4−5, 図2−5−4−6,図2−5−4−7, 図2−5−4−8, 図2−5−4−9, 図2−5−4−10, 図2−5−4−11, 図2−5−4−12, 図2−5−4−13,図2−5−4−14, 図2−5−4−15, 図2−5−4−16, 図2−5−4−17, 図2−5−4−18, 図2−5−4−19, 図2−5−4−20, 図2−5−4−21, 図2−5−4−22, 図2−5−4−23, 図2−5−4−24, 図2−5−4−25, 図2−5−4−26, 図2−5−4−27, 図2−5−4−28, 図2−5−4−29, 図2−5−4−30, 図2−5−4−31, 図2−5−4−32, 図2−5−4−33, 図2−5−4−34, 図2−5−4−35, 図2−5−4−36, 図2−5−4−37, 図2−5−4−38, 図2−5−4−39, 図2−5−4−40
また、得られた各地質区分におけるS波速度と深度の関係、P波速度/S波速度と深度の関係をそれぞれ図2−5−5, 図2−5−6,図2−5−7, 図2−5−8, 図2−5−9, 図2−5−10, 図2−5−11, 図2−5−12に示す。但し、ここでいう深度は層の中心深度であり、即ち(上面深度+底面深度)/2である。また、Vp/Vsを求める際、比較的細かい深度間隔で速度が求まっている反射法によるVpを用いた。また、参考するために、H15年度新規微動アレイ探査の結果も併記した。
・ 得られた地下構造モデルの理論位相速度は概ね観測位相速度を近似しているが、解析においてほかの調査結果との整合性を取るために厳しい拘束条件を導入しているので、近似誤差はやや大きいものと考えられる。その内、よく近似している(近似誤差≦6%)地点は15地点で約全地点の半分を占めている。また、近似誤差がやや大きい(6%〜8%)地点は12地点で、残りの9地点は近似誤差が8%以上である。
・ 表層の下総層群を除き、各地点は解析条件の通りに反射法調査結果と整合性のある層区分が得られている。下総層群については、一部の地点において反射法調査結果との差が大きい。また、個別の地点において近似誤差を改善するために、下総層群を2層に分けて調整した。
・ 得られた各地質区分のS波速度はばらつきがあるものの、一定の範囲に分布している。各層群のS波速度は以下の通りである。ただし、基盤岩のS波速度については、精度が低い。
下総層群 400m/s〜 650m/s
上総層群 700m/s〜1150m/s
三浦層群 1100m/s〜1650m/s
保田層群相当層 1800m/s〜2200m/s
基 盤 岩 ≒3000m/s
・ 各地質区分におけるS波速度と深度の関係は深度の増加につれて増加関係を示している。特に上総層群はデータのばらつきが小さく信頼性の高さが伺える。
・ 各地質区分におけるVp/Vsと深度の関係は深度の増加につれて減少する傾向を示しており、S波速度の増加に対応している。各層群のVp/Vsは以下の通りである。
下総層群 2.7 〜4.0
上総層群 1.9 〜2.5
三浦層群 1.75〜2.4
保田層群相当層 1.75〜2.1