(2)解析条件の設定

・ 西部地域の地質構成は地表から下総層群、上総層群、三浦層群と先新第三系基盤の4層と区分されている。これに応じて、逆解析モデルの層数は4層と設定した。一方、中央部地域ではH13−01、H13−02、H13−03、H13−05の4地点について、三浦層群の下位に保田層群相当層の存在が反射法探査結果から推定されているので、5層モデルとし、それ以外の地点については西部地域と同じく4層モデルとした。

・ 観測点近傍に反射法測線がある場合、反射法断面における各地質区分の層厚をGA解析の層厚探索範囲の中心値とし、測線からの距離に応じて±10%〜±25%の範囲をGAの層厚探索範囲とした。

・ 反射法により得られたP波速度の1/3〜1/2をVs探索範囲の中心値とし、±25〜±50%の範囲をVsの探索範囲とした。

・ 先新第三系基盤のS波速度Vs≒3km/sと想定し、最下層のVs探索範囲は3000m/sを中心として±5%の範囲を探索範囲とした。

また、解析において、優先的に設定したモデル探索範囲を探索し、失敗する場合自動的にその範囲を広げるような工夫をした。