屈折法地震探査は、P波反射法地震探査と同じ受振測線で実施した。
発震点は、バイブロサイスによる測線中間の2ヶ所(V7、V8)と、エアガンによる測線端付近の2ヶ所(G1、G2)である。このほかに、東京大学によるダイナマイト発破を屈折のデータに加えて用いた。
調査に先立って決定した屈折法の発震点は以下の5点である。
震源として大型のバイブロサイス4台(図2−2−4参照)またはエアガンの多重発震を用いた。東京大学のダイナマイトは100kgである。反射法のほぼ全受振点である陸域977点、海域99点の計1076チャネルの展開を用いて2台のGDAPS−4A型探鉱機でデータを取得した(図2−2−3 参照)。
本調査の測定仕様はつぎのとおりである。仕様一覧は表2−2−1 にも示した。
[P波屈折法地震探査]
<発震系>
(1)震源: バイブロサイス 4台
スイープ周波数: 6〜40 Hz
スイープ数/発震点: 100回
発震点数: 2点
(2)震源: エアガン
容量: 1500 cu.in.
圧力: 2000 psi
スタック数: 48(G1)、64(G2)
発震点数: 2点
<受振系>
(1)受振器: SM−7(10 Hz)
受振器個数/受振点: 9個
受振点間隔: 25m
受振点数: 977点
(2)受振器: ハイドロフォン、ジンバルフォン
受振器個数/受振点: 1個
受振点間隔: 25m
受振点数: 165点
総受振点数: 1142点
受振器総展開長(概算): 28.5 km
<記録系>
探鉱機: GDAPS−4A 一式
サンプル間隔: 4 ミリ秒
記録長: 20秒
チャネル数: 1142チャンネル
展開: 固定展開
受振記録については、上記仕様に加えて、本調査測線東側の千葉大学と東京大学による調査測線(360点)でもデータが取得されている。