P波反射法地震探査の測線は、千葉県市原市姉ヶ崎沖から市原市鶴舞に至る直線距離約22kmの測線である。当地震探査は、対象地域の先第三系基盤等の深部地下構造を捉えることを主目的に実施している。
当測線では、交通のノイズが大きいことから、大型の非爆薬人工震源バイブロサイス1〜4台を震源として用いた(図2−2−4参照)。バイブロサイス調査は、受振点間隔25m、発震点間隔標準200m、300チャネルのCDP重合法に基づくデータ取得を行った。バイブロサイス震源は、スイープと呼ばれる16秒間の振動を与えてデータを取得するため、比較的車両等のノイズに対して強いという特徴がある。
測線上に設置された受振器で取得された反射波データは GDAPS−4A型探鉱機によって記録された(図2−2−3 参照)。
本調査の測定仕様は次のとおりである。この仕様は表2−2−1 にもまとめて示した。
[P波反射法地震探査]
<発震系>
(1)震源: バイブロサイス 1〜4台
スイープ周波数: 8〜50 Hz
スイープ数/発震点: 5〜20回
発震点間隔: 200 m(標準)
発震点数: 96点
(2)震源: エアガン
容量: 1500 cu.in.
圧力: 2000 psi
スタック数: 1回
発震点間隔: 50 m
発震点数: 120点
<受振系>
(1)受振器: SM−7(10 Hz)
受振器個数/受振点: 9個
受振点間隔: 25m
受振点数: 977点
(2)受振器: ハイドロフォン、ジンバルフォン
受振器個数/受振点: 1個
受振点間隔: 25m
受振点数: 165点
総受振点数: 1142点
受振器総展開長(概算): 28.5 km
<記録系>
探鉱機: GDAPS−4A 一式
サンプル間隔: 4 ミリ秒
記録長: 8秒(コリレーション後)
チャネル数: 300チャネル
展開: 振り分け展開