３−２−２　速度構造について

○ 今年度の基盤岩の屈折波速度（５．３ｋｍ／ｓｅｃ）は、昨年度の調査結果（４．９ｋｍ／ｓｅｃ）より有意に速く、基盤岩の岩質の違いを反映している可能性があり、周辺地域の基盤岩の分布・境界等もあわせて検討していく必要がある。

○ 反射法地震探査で確認された上総層群と下総層群との地質境界より下位に屈折法地震探査の速度境界が確認されており、既存資料等も含め速度構造モデルの確立に努める必要がある。

○ Ｓ波速度については、平成１３年度に実施した微動アレー調査結果をその後に実施した反射法地震探査結果等を反映させて再検討する必要がある。

○ バイブロサイスを震源とする屈折法地震探査や反射法地震探査観測時に記録された変換Ｓ波について検討し、Ｓ波速度構造モデルを補完する必要がある。

○ Ｐ波速度とＳ波速度の関係について、上述のＰ波・Ｓ波速度の精度を向上させて、詳細を検討していく必要がある。