同じ基盤の屈折波を捉えているとすると、速度5km/s程度の基盤が、西に(東京湾側に)傾斜していることを示す。
○ 基盤の屈折波のインターセプトタイムは、3.0〜3.4秒くらいであり、各発破点近傍の深度は4000m前後になると推定される。
○ この推定基盤深度は、昨年度および今年度の反射法地震探査の結果と整合的であり、基盤深度4000m程度の地域が、かなり広範囲に渡っていること示している。速度5km/sは、昨年度千葉県の屈折法で得られた基盤岩速度4.9km/sとほぼ同一であり、基盤岩の地質としては同一のものである可能性が高い。
○ SP.5の西北西約5kmの地点で昨年度実施された微動アレー調査(USK)の結果、基盤深度は3750mと近い値が得られている。
○ 市原市の東京湾岸の工場地帯では深夜でもノイズレベルが高く、発破の初動を明瞭に捉えることができなかった。