3−1−3 微動アレー調査結果との比較

○ 昨年度微動アレー調査で求められた速度構造は、昨年度の測線南端の富津地殻活動観測井(FUT)および今年度の測線北端の八街R−2(YCM)の位置では、反射法・屈折法の結果とかなり正確に基盤深度が一致している。

しかし、途中の袖ヶ浦(SDU)、市原インターチェンジ付近(IIC)では、反射法・屈折法の結果とはかなり異なり、どちらも2割程度深めの深度になっている。

○ 速度については、妥当なVp/Vsの関係が得られている。

Vp/Vsの関係は、P波速度3km/sまでの範囲では、下総観測井あるいは府中観測井でのVSPから求められた傾向と大略一致する(S波速度がやや速い、あるいはP波速度がやや遅い傾向がある)。

P波速度が3km/sを超える深部では、Vp/Vs比は1.7〜2.0程度で、妥当な値と考えられる。