(6)その他

○ 屈折法地震探査の震源として、ダイナマイトは有効であった。八街市勢多での25kgの薬量でも、測線端まで(オフセット距離約25km)の屈折波が取得できた。

○ バイブロサイスによる屈折記録に、変換S波と思われる屈折波が見られた(ダイナマイト発震記録には見られない)。この波のみかけ速度は、発震点付近で0.4〜0.5km/s、走時10秒付近で1.1〜1.2km/sとミラージ的に変化し、走時12秒ぐらいまで追跡できる。この速度は、基盤より上位の堆積層中のS波速度を反映していると考えられる。

この変換屈折波は、反射法のバイブロサイス発震記録の一部にも見られる(ただし、記録長は8秒)。