(1)第5層(基盤岩)

○ 基盤上面の深度は、屈折法の解析結果からも約2000〜4000mと求まり、今年度の測線の南部へ向かって深くなる。反射法で解釈した基盤構造と良く一致し、昨年度の測線と合わせて見ると、基盤上面の最深部は、市原市の重力異常の負の中心部付近に対応している。

○ 基盤岩の速度は、屈折法の結果から、5.3km/sで、昨年度の測線の解析結果(4.9km/s)とは有意に違う。この速度の差は地質の違いと考えられるが、その境界がどこにあるか、はっきり決めることは難しい。

○ 東京湾北縁断層についてもモデルには反映しているが、断層落差に対応する屈折波の走時のずれはほとんどない。