○ RP.240付近(市原市菊間)に、基盤に明瞭な落差を伴う断層が見られる。この断層は北落ちで、その落差は約250mである。この断層は、東京湾北部断層の延長部分であると考えられる(後述)。
○ 重合断面図上では、基盤上面からの反射波は、測線北端(八街市)で走時約2秒(深度約1900m)、測線南端(市原市)では約3秒(深度約3800m)に見られ、一部不明瞭な部分もあるが、大略南傾斜の構造になっている。RP.500〜600(千葉市緑区)の千葉東金道路を横断する付近で傾斜がやや急になっている。測線南部の市原市内での東京湾北部断層による段差以外は、比較的平坦になっている。
○ 昨年度の測線では基盤上面からの反射波は明瞭ではなく、今年度の結果との連続性は不確かである。昨年度の屈折法の結果と今年度の反射法から得られた基盤上面深度とは連続する。