この記録に対して、屈折波と思われる波と、その見かけ速度を入れたものが図2−4−4−1、図2−4−4−2、図2−4−4−3である。
千葉県によって記録が取得された東側の部分では、オフセット距離11kmぐらいから見かけ速度5.6〜6.2km/sの屈折波が認められ、これが地震基盤からの屈折波であると考えられ。西側の記録では、SP.5とSP.5−1に、かろうじて3.7〜4.0km/sの屈折波が認められる。
この2つの屈折波が同じ基盤を捉えているとすると、速度5km/s程度の基盤が、西に傾斜していることを示す。また、その屈折波のインターセプトタイムは、3.0〜3.4秒くらいであり、各発破点近傍の深度は4km前後になると推定される。