屈折法地震探査は、P波反射法地震探査と同じ受振測線で実施した。
発震点は、バイブロサイスによる測線の両端および中間の3ヶ所(V4、V5、V6)と、ダイナマイトによる測線端付近の2ヶ所(D3、D4)である。
調査に先立って決定した屈折法の発震点は以下の5点である。
発震点 場 所 最寄り受振点番号/距離
D3 市原市今富 Loc.1201/ 50 m
V4 市原市菊間 Loc. 270/150 m
V5 千葉市赤井町 Loc. 430/550 m
V6 佐倉市宮内 Loc. 870/350 m
D4 八街市勢田 Loc.1010/600 m
震源として大型のバイブロサイス4台(図2−2−4(a)参照)とダイナマイト50kgと25kgを用い、反射法の全受振器である1122チャネルの展開を用いてGDAPS−4A型探鉱機でデータを取得した(図2−2−3 参照)。
本調査の測定仕様はつぎのとおりである。仕様一覧は表2−2−1 にも示した。
[P波屈折法地震探査]
<発震系>
(1)震源: バイブロサイス 4台
スイープ周波数: 6〜40 Hz
スイープ数/発震点: 100回(V4)、50回(V5)、125回(V6)
発震点数: 3点
(2)震源: ダイナマイト
震度: 40m
薬量: 50kg(D3)、25kg(D4)
発震点数: 2点
<受振系>
受振器: SM−7(10 Hz) + 独立型
受振器個数/受振点: 9個 +1個
受振点間隔: 25 m(一部40m) + 独立型
総受振点数: 1122点/バイブロサイス、1142点/ダイナマイト
受振器総展開長: 28.0 km/バイブロサイス、30 km/ダイナマイト
<記録系>
探鉱機: GDAPS−4A 一式 + 独立型(MS−1000)
サンプル間隔: 4 ミリ秒/GDAPS−4A、1ミリ秒/独立型
記録長: 16秒/バイブロサイス、30秒/ダイナマイト
チャネル数: 1122チャンネル/バイブロサイス
1142チャンネル/ダイナマイト
展開: 固定展開