調査測線と交差する道路が多数あり、特に交通量の多い幹線道路での本線ケーブルの道路横断には、信号柱を用い高架渡しを行った。高架渡しを行ったのは、測線全域の計28ヶ所にのぼる。このほかの交差点では、道路地下の水路等を通すか、ケーブルをゴム製のカバーで覆って道路面を横断した。
発震作業に当たっては、発震点毎の騒音・振動の様子を確認しながら、適宜
・スイープ数
・出力レベル
・バイブレータ車の台数および種類
の調整等を行った。
原則として3台稼働、20回スタック/点を基準としたが、各発震点の状況に応じ臨機応変に対処した。バイブレータ発震出力についても状況に応じ、最大出力の30〜90%に変えて行った。また、現地状況の許す限りスタック回数およびバイブレータ発震出力を上げ記録質向上に努めた。市川市の館山自動車道沿いの夜間発震では4台稼働として記録の向上をはかった。
現地調査の作業状況については、付録1の現場写真を参照。
図2−2−6−1、図2−2−6−2、図2−2−6−3、図2−2−6−4、図2−2−6−5、図2−2−6−6、図2−2−6−7にP波反射法の現場記録例を示した。各図は、1発震点に対して、地表の300受振点で観測した記録であり、横軸は受振点の番号、縦軸は時間となっている。参考のために各図の上部に測線図も同時に添付した。
屈折波初動も明瞭であり、概ね良好な記録が取得されている。
反射法データ取得作業の結果、次のものが得られた。
(1)現場磁気テープ(3490E CARTRIDGE TAPE., SEGYフォーマット) 4巻
(2)同上データシート(Observers Report 1式
(3)現場モニター記録 1式
(4)発震点・受振点座標/標高値 1式
上記(2)のデータシートは、付録2に添付した。